株式投資

「タカ派」って何?反対の言葉は?言葉の由来を解説!

こんにちは!関戸 凛です。

株式投資を行う上では、日本の金融政策やアメリカの金融政策について知っておくべき必要があります。

この金融政策は国家規模で行われ、企業や株価に与える影響がとても大きいからです。

ニュースを見ていると、アメリカの金融政策についてよく取り上げられています。その中で"タカ派"の発言内容が特に注目されているのを目にしたことはないでしょうか。

"タカ派"の発言は投資家の中でも特に注目され、株価に与える影響も大きいです。

では"タカ派"とはどのような人たちを指すのでしょうか。

またタカ派の反対は、どのような派閥なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

タカ派はイケイケの強硬派

タカ派とは、積極的に行動し直接的に介入するを辞さない強硬派 のことを指します。

主に金融政策について"タカ派"という言葉が扱われますがこの場合は、主に金融引締に積極的なメンバー という意味になります。

通常景気回復のためには金融緩和を行い、通貨の周りを良くする事で国の経済を守っていきます。この金融緩和について、投資家や企業は恩恵を受けることが多くコロナ禍では特にこの施策を行う国が多くありました。

日本は特に長い期間金融緩和を行い、景気の回復を目指してきました。逆の金融引締を行えば通貨の流通量が少なくなり、景気や経済にマイナスの影響を与えます。

この金融引締に積極的な姿勢をとるのが、"タカ派"です。もし金融引締、すなわち利上げが行われれば企業へマイナスの影響や株価も下落するため投資家が強く反応するのです。

なので"タカ派"の発言があったり、会議が行われたりすると警戒感から売りが先行し株価が下がりやすいのです。

もちろん"タカ派"は景気が下ぶれることを望んでいるわけではありません。

景気の拡張よりも物価が必要以上に上がってしまうインフレーションに対し、強い懸念を抱き金融引締を推進しているのです。

"タカ派"が強硬手段を行うため悪というわけではありませんが、株価にはマイナスの影響を与えるため意識されやすいのです。

ポイント:"タカ派"は時に直接的な介入も辞さない、金融引締に積極的なメンバー

”タカ派”の反対は"ハト派"

"タカ派"があるのであれば、反対の派閥を指す言葉もあります。それは、ハト派 です。

ハト派は、平和的で穏健的な手段で物事を解決しようとする派閥 を指します。

金融政策については、金融緩和(金利の引き下げ)を好み景気の拡張を重要視するメンバー という意味になります。

"タカ派"と比べあまり話題にならないのは、主に景気拡張を推進するため金融緩和を行う点や、慎重派なのであまり行動に起こさないからです。

直接的に介入を行うことで市場へ変な影響が出てしまう可能性を考慮し、市場の動きを尊重しています。

実際に国家規模の金融政策が市場に与える影響は大きいため、金融政策は慎重に行わなければ不測の混乱を招いてしまいます。

ポイント:"ハト派"は慎重に議論を重ねる派閥で、金融緩和を好むメンバー

"タカ派"と"ハト派"の由来は?

これは動物である、"タカ"と"ハト"がそのまま由来となっています。

タカは肉食であり獰猛。鋭い爪や力強い目が特徴の生き物です。

狙った獲物を逃さないという気迫を感じさせるタカは、そのまま直接的な介入も辞さない強硬派として名前をつけられました。

そのタカとは反対に、慎重や平和の象徴として使われたのが、"ハト"です。

ハトは「ノアの箱舟」で洪水の終了を知らせる生き物として登場し、そこから「平和の象徴」として扱われてきました。

このイメージから"タカ"の反対の派閥として、"ハト"が使われたのです。

ポイント:タカのように肉食な派閥である"タカ派"と、ハトのように平和的解決を目指す"ハト派"

まとめ

"タカ派"と"ハト派"について見てきました。

"タカ派"は直接的な介入も辞さない、金融引締に積極的な派閥
"ハト派"は慎重であり金融緩和に積極的な派閥

どちらが良い悪いというわけではなく、スタンスの違いや直接介入に対しての姿勢が違うため2つに分けられています。

投資家や企業にとって影響が大きいのは"タカ派"の発言や行動なので、必然的にニュースなどには"タカ派"の動きが取り上げられています。

また"タカ派"が動く際には、警戒感から株価は下落の傾向が見られるので注意が必要です。

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