株式投資

高配当につられて株を高値掴みした時の売り方「商船三井編」

高配当につられて「商船三井」を購入したけど、直後に株価が急降下した。。

株にはいくつか人気の出る理由があります。

その理由の1つであり、株を購入する最大のメリットでもある「配当」に今回は焦点を当てていきます。

 

コロナ禍でサービス業や飲食業は大きな打撃を受け、業績の悪化からか株価は大きく下落しました。

そんな中逆に利益を大きく出した業界がありました。

 

それが「海運業界」です。

 

コロナウイルスにより海運の需要は高まり、運賃が大きく値上がりしました。

そのおかげで利益が増大しその利益を「配当」に回すことで、海運系の株価は大きく値上がりしました。

 

その配当利回りは驚異の30%越え!!!これを魅力に感じない投資家はいません。

株価はぐんぐん上昇し、人気を高めていきました。

 

雑誌などでも取り上げられつい手を出してしまったのが、この私。。

ほぼ最高値で購入してしまい、売るに売れない状況が続きました。

 

「今後株価が戻る可能性もあるし。。。」

「せめて配当分と相殺してプラスマイナス0にしたい。。」

 

そんな淡い期待をして何度裏切られてきたことか、とさらに頭を悩まされました。

今回はそんな私がどうやってこの大きく株価が下落した「商船三井」を手放したかを説明します!

海運特需が終わりに向かっている

手放す決断をする大きな要素となったのは、海運特需が終わりに近づいているという点です。

通常の株の動きではなく、特需により加熱した株価の動きであるという点を大きく判断材料にしました。

 

まずは海運の運賃推移を見ていきましょう。

こちらは三井商船のマーケットデータを引用したグラフです。

2021年1月より上がり始めた運賃は、2022年7月より下落傾向となっています。

 

これはコロナウイルスにより発生していたコンテナ運賃の上昇が落ち着いたことを意味し、今後以前の水準まで戻ることが考えられます。

 

これまでの利益拡大はこのコンテナ運賃の大幅な上昇により、得られたものでした。

その証拠にこちらの表を見てみましょう。

 

引用:株式会社商船三井 第2四半期 決算短信

昨年の経常利益と純利益の増減率に注目してください。

2022年3月期は経常利益は730%。純利益は約800%増えていたものが、2023年度では120%前後で推移しています。

 

これは海運の特需が停滞、もしくは下がり始めていることを意味し今後さらに利益は落ちていくと考えられます。

もう一段階下げの可能性

商船三井のチャートについて、しっかりと確認していきましょう。

 

①移動平均線が右肩下がりの下降トレンド

75日移動平均線を確認すると、右肩下がりの下降トレンドとなっています。

徐々に株価と移動平均線が近づいている点はプラスではありますが、この後下げる可能性がある材料があります。

 

②ボリンジャーバンドの中で高い推移

ボリンジャーバンドとは、「理論上線と線の間に株価が存在する指標」です。

株価は約95%の確率でバンド内に存在するので、今後の株価の動きについてボリンジャーバンドを基に予想することが出来ます。

 

③RSI(相対力指数)が高い

RSIとは日本語で相対力指数と言い、売られすぎ・買われすぎを表す指標となります。

一般的に70を超すと買われすぎ、30を下回ると売られすぎと判断することが出来ます。

 

RSIも30から70を波打つようにグラフが出来上がり、今後の株価の予想を立てることが出来ます。

株式会社商船三井のRSIは66.85と70に近い値となっています。

この後波打つ可能性が大きい為、このタイミングで売りを決めました。

 

再度買いを見越して、売りを検討する

損を確定するのって、気持ち的に悔しくない?

含み損だけなら実際に損をしていませんが、実際に売ってしまうと損が確定してしまいます。

気持ち的にはとても嫌ですが、私には野望があります!

 

それは。。

「もっと下がったところで買って上がるのを待つ!」

です。

 

今回確定売りをし、結果配当金と通算して3万の損を出してしまいました。

超絶高配当という甘い匂いに誘われた結果、このような結果を招いてしまい深く反省しています。。

 

しかし私は考えました。

「同じように配当目当てに株を購入してしまった人もたくさんいるのでは?」

「私と同じように売りたくても売れない状況が続いている人がいるのでは?」

 

まだ損切りを出来ていない人が多くいると考えると、今後株価が上がったところで更に売りが多くなる可能性があります!

だからこそ私は早目に損切りし、みんな売りつくしたことろで再度購入しようという野望を手にしました。(笑)

 

この損した分を取り返すという気持ちで売りをすると、売った後の気持ちが楽になります。

 

最後は損切りを恐れない心

データも重要ですが、最後売る時には損を恐れない心が重要です。

まだ株価が上がるかもしれないと、塩漬けにする銘柄を増やすことに終止符を打ちましょう!

 

損を確定させることは怖いですが、更なる暴落を恐れている期間は精神的にも良くありません。

毎日チャートを見てドキドキしていると、心が不安定になり健全な状態でなくなってきます。

 

今後上がる見込みが願望だけの場合は、早めに損切りし次の投資先を探してしまいましょう!

教訓:そんな美味しい話はない

今回私は商船三井の高配当ぶりを知って、即座に購入してしまいました。

 

買った時期は8月であり、9月末の配当権利確定日まで株価は上がり続けると考えていました。

しかしその見通しは甘く、結果ほぼ最高値で購入してしまうこととなりました。

 

高配当株として大きく目立っていた「商船三井」は既に株価が上がりきった状態ということでした。

あまり調べもせず買ってしまった自分にムチを入れたいです。。(笑)

 

しかし今回の件分かったことは「少し探しただけで見つけられる良さそうな銘柄は、既に株価が上がっている状況であり買うのは危険」ということです。

お宝は見えやすい場所には置いていないということですね!

今後は自分からしっかり情報を取りに行き、銘柄を選んで購入することとします。

まとめ

今回は商船三井の売りについて、私なりの見解で調べてみました!

高配当につられて買ってしまった方は、特に参考にしてください。

 

多少下がっても配当金分でカバーできると考えていましたが、きっと皆さんも同じことを考えるんでしょうね。。笑

このような話題の株を購入するときは、加熱しすぎていないか必ず確認することをオススメします!

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