株式投資

世界的な株安!原油の価格が上がっている今落ちやすい株、買うべき株のご紹介!

2022年3月7日、日経平均株価は大きく下落。前日比マイナス764円と大幅に下げて着地をしました。

こちらの表を見ると、どれくらい下がっているかが分かります。
日経平均株価

日経平均プロファイルより引用

この日経平均株価の数字は1年4ヶ月ぶりであり、未だ落ち着きを見せていません。

今回大幅に落ちた要因として、欧州諸国がロシアからの原油輸入を禁止を検討した事にありました。

世界的にエネルギー不足になる事が懸念され、企業成長の鈍化を見越した売りが大きく発生しました。過去1970年代のオイルショックの際も、株価が大きく下落し景気が後退しました。

ではこのような原油高が起こっている状況では、どのような株が大きく影響を受け、逆にどの株が上がっているのでしょうか。

また今が投資のチャンスだと、考えている方もいるかと思います。

そこで下落率を比較しながら今狙い目の銘柄をチェックしていきたいと思います。

値上がり・値下がり企業

では現在取引が活発となり、値上がりしている株・値下がりしている株はどこなのでしょうか。

《値下がり株》

自動車関連

トヨタ自動車 −2%
日産自動車 −5%
三菱自動車工業 −5%

航空関連

日本航空 −6%

エネルギー関連

ENEOSホールディングス −5%
東京電力 −5%

《値上がり株》

日経平均株価連動株

NF日系ダブルインバース +3%
日経平均ベア2倍 +4%

エネルギー先物株

WTニッケル上場投信+61%
NN原油ダブル・ブル +4%

いくつかのカテゴリーに分けて、値が下がっている株と値が上っている株を見てみました。
こうしてみるとそれぞれ似たような業界や株が同じ動きをしている事がわかります。

ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

原油価格が上がると影響を受ける株

原油価格が上がることによって、大きく影響を受けているのは『自動車関連株』『航空関連株』『エネルギー関連株』でした。

自動車関連株と航空株については、稼働のエネルギーとして確実に必要となる原油が高騰しているので、その煽りを直に受けることで株価が大きく下落します。

また自動車については原油が高騰することだけでなく、ウクライナが戦場になっていることにより、自動車部品の供給網にダメージを与えている点も株価下落につながっています。

自動車関連株については、①エネルギーとなる原油そのものの高騰、②自動車部品の供給減少の懸念の大きく2点から株価が下落しています。

また自動車関連株が売られている理由として、『景気敏感株』であることも関わっています。

景気敏感株とは、景気によって業績が左右されやすい業界や企業の株のことを指し、世の中の状況や景気によって値動きが激しい株となります。

今現在ロシアとウクライナの対立からなる地政学リスクや、世界的なエネルギー不足の懸念などから大きく景気が後退する見通しです。

そうすると景気が悪くなることにより、売り上げや業績へ影響を受けやすい自動車株は売られやすくなります。だからこそ株価の下落が早く、自動車の株価が大きく下落しているのです。

自動車株以外の景気敏感株は、金融や不動産、商社や鉄鋼などが挙げられます。

逆に景気敏感株ではない業界として、食品や電力・ガスなどのインフラ系は景気に左右されにくいのでこのような状況でも株価が落ちにくいとされています。

原油価格が上がり株価が上昇した銘柄

では逆に原油価格の高騰により上昇した銘柄を見ていきましょう。

ここでは主に1企業の株価が大きく上昇したというよりは、ETFなどの複数の企業の推移をまとめた銘柄が価格を上げている傾向がありました。

例えば日経平均株価の逆の動きをする銘柄。日経ダブルインバースや日経平均ベアなどです。この銘柄は、日経平均株価と逆の動きをするので、日経平均株価が上がればこの銘柄は下がり、日経平均株価が下がればこの銘柄は上がります。

今大きく値を下げている状況であり、今後原油を含めたエネルギー不足が続くとの見通しから日経平均株価がまだ下がると見て、買いが大きく入りました。

またエネルギー関連の先物の銘柄も大きく買いが入りました。この銘柄は、原油の今の価格ではなく将来の価格の動きを示したものです。

こちらも今後エネルギー不足が加速するとの見方から、今買いを入れる動きが大きくありました。

原油価格が高騰したことにより、1企業に投資するのはリスクと判断し値動きが少ないETFなどへ買いが入っています。

ETFは複数の企業の株価推移を平均した動きをするので、複数の企業へ分散投資しているのと同義です。

現在の状況では分散投資をすることで通常よりもリスクを減らし、かつ今の状況からエネルギー関連や日経平均株価に連動した銘柄を購入することで利益を得ようというのが全体の動きでした。

まとめ

原油価格が高騰したことで、景気敏感株かつ原油を燃料としている自動車関連の株は売りが大きく発生していることが分かりました。

その他にもエネルギー不足が大きく懸念されているので、それに関連した株価は値下がり傾向にあります。

逆にこのような状況で人気なのは、1名柄で分散投資ができるETFやエネルギーの先物取引の名柄です。

現在ウクライナとロシアの対立による、いつ終わるか分からない状況やエネルギー不足の長期化などの不安要素からあらゆるリスクが大きくなっています。

下がっている株価を狙うのは大切ですが、更に下がるというリスクも付き纏ってきます。

この様々なリスクを抱えている現在の状況では、リスクをしっかりと分散しつつただ下がっている株をお得に買うことが出来る、ETFを購入するのがおすすめです。

今相場が大きく動いているので何か株を購入したい。でも大きく株価が下落するリスクもあるしどの銘柄を選べばよく分からないという人は、是非ETFを中心に選んでみてください!

 

-株式投資