金融

仮想通貨の規制検討!?仮想通貨の未来について

こんにちは、関戸 凛です。

今価格が急上昇している暗号資産について、規制の検討がされました。

現在ロシアとウクライナが対立している問題で、ロシアへ各国が金融制裁を行いロシアの通貨の価値が大きく下落しています。

その影響により、ロシア国民は自身の資産が目減りすることを恐れロシアの通貨(ルーブル)を別の資産へ変換する動きが大きくありました。

その変換先ですが、金融制裁により円やドルへ変換できないので暗号資産へと流れたのです。

プーチン大統領含め、暗号資産への変換が強くなったことから、ビットコインを含めた暗号資産の価格は急上昇しました。

しかしここへ規制が入ろうとしています。

現在暗号資産について再度注目がされており、購入するか迷っている方も多いと思います。

この規制の検討により、ビットコインの価格はどう変化するのでしょうか。また仮想通貨の未来についてどうなるか考えてみました。

それではまず暗号資産の現在の状況について整理したいと思います。

現在の暗号資産の状況

では実際に価格が上がっていた暗号資産ですが、どれくらいロシアから買いが入っているのでしょうか。

ノルウェーの投資会社によると、仮想通貨の一つである「テザー」のルーブルでの取引額が約40億円となり過去最高の取引額となりました。

この「テザー」はアメリカのドルと連動させるような仕組みになっており、価格が上がる期待値は低いのですが、価格が安定しており上下動が少ない通貨となっています。

ロシア国民は現在投資ではなく資産の避難を求めているので、このアメリカドルに連動した仮想通貨に目をつけ、大きく購入しました。

また仮想通貨の残高ですが、日本の約1兆5千億円に対してロシアは約5兆円と日本の3倍以上の仮想通貨を保持しています。

現在ロシアへの制裁強化に伴って暗号資産へ逃げ道を見出している状況ですが、ここに規制がかかった場合どうなるのでしょうか。

仮想通貨への規制

そもそも仮想通貨へ規制をかける事はできるのでしょうか。

仮想通貨は通常の通貨とは異なり、管理している国や企業がないのが特徴です。そのため通貨の規制については通常の通貨や金融商品よりも難しくなります。

また管理者がおらず、ブロックチェーンというシステム上で取引される事例全てを管理し規制するのは難しく、仮想通貨の規制と一言で言っても課題が多くある状況です。

日本の動きとしては、自主規制団体である日本暗号資産取引業協会が3月3日、仮想通貨交換業者が管理する仮想通貨についてロシアとの送金や受け取りについて規制の検討に入ったと発表しました。

現在仮想通貨がロシアへの金融制裁の逃げ道となってしまっている今、仮想通貨への規制について早急に検討がされている状況です。

この仮想通貨は闇金などでの取引としても使用されていた事例もあり、規制について実際に出来るかどうかは今後の仮想通貨にとって重要なポイントとなると考えています。

仮想通貨の未来について

仮想通貨の未来について、今回の規制が実際に出来るのかどうかが大きなカギとなると考えています。

これまで仮想通貨は管理する国や企業がいないということで、裏金の取引やサイバー攻撃による通貨の強奪など問題が残っている状況でした。

その為仮想通貨を代表するビットコインは相場が乱高下。安定した資産としての側面ではなく投資という側面が強い金融商品となっていました。

国が管理しない通貨ですので、各国全世界で取引がされている仮想通貨には規制を行いにくく中国は基本的に仮想通貨の取引を禁じるなど、0か1かの選択を各国委ねられていました。

しかし今回のロシアの一件により、世界各国で協力体制となり世界の金融機関であるSWIFTからロシアを排除するなど、世界的に協力しロシアへ制裁を加えウクライナ問題の鎮静化を図っています。

そこで現在逃げ道となっている仮想通貨について、G7が規制の検討に入ることで合意したことで何らかの規制がかかる可能性が大きく出てきました。

世界各国で規制を足並み揃えて行うことにより、規制について具体的な行動が行われ今後の仮想通貨の規制についての前例が出来るはずです。

そうした場合、仮想通貨について通常の通貨としての役割が果たせるようになり、需要や用途が高まると考えられます。

現在この規制についての検討や、ウクライナでの紛争悪化により上がっていたビットコインの価格は下落傾向にあります。

しかし仮想通貨のポジションがこの規制によって確立されれば、今後より仮想通貨の価値が高まり結果として価格が上昇すると考えられます。

乱高下するビットコインや仮想通貨の相場ですが、通貨として、投資としてどのように評価されていくかが注目となります。

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