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2019年出版 樺沢 紫苑さん著の「インプット大全」のレビューです!
題名 :インプット大全
副題 :学び効率が最大化する
著者 :樺沢 紫苑
出版社:サンクチュアリ出版
出版日:2019年8月
ページ:269ページ
1分で分かる本の内容について
この本は精神科医である樺沢 紫苑さんが自身の知見と経験を基に書かれた、良質な学びを実現する書籍です。
この本の最大のポイントは、"インプット効率を最大化できる"点です。
著者である樺沢さんは、下記の内容を行い圧倒的なインプットを実現しています。
≪樺沢さんのインプットのためのアウトプット≫
YouTubeを毎日更新6年
メルマガ毎日発行14年
Facebook毎日更新9年
年2.3冊の出版11年連続
この圧倒的なアウトプットが、膨大なインプットに役に立っています。
つまり効率的なインプット、本当に役に立つインプットはしっかりとしたアウトプットから生まれるということです。
ポイント
今まで知った気になっていた、分かった気になっていたインプットを本当の意味でインプットできるようにする
本の構成は以下のようになっています。
≪本書の時間割≫
チャプター1:インプットの基本法則
チャプター2:科学的に記憶に残る本の読み方
チャプター3:学びの理解が深まる話の聞き方
チャプター4:すべてを自己成長に変えるものの見方
チャプター5:最短で最大効率化のインターネット活用術
チャプター6:あらゆる能力を引き出す最強の学び方
チャプター7:インプットを飛躍させる方法〈応用編〉
インプットするために必要な前提知識や、実際にインプットを行う際に必要な具体的な行動まで記載されています。
- 「本って月何冊読めばいいの?」
- 「一番効率のいいインプットとアウトプットの割合は?」
- 「音楽を聴きながらインプットするのはどう?」
自分が本やセミナーでインプットする際に無意識に行っている、悪いくせを見直す出来ます。
そして当本の最大の特徴は、冒頭でも述べたように"インプットを最大化"する知識が詰まっている点です。
「あなたは本を読み終わった後、その本についてどれくらい話すことが出来ますか?」
最近読んだ本について3分以上話せるでしょうか。その本について10分以上議論できるでしょうか。
実は私も見て見ぬふりをしていましたが、本を読んでもほとんど内容について話すことが出来ないのです!
このインプットについて著者である樺沢さんは大きな疑問を持っています。
真のインプットとは、人に話が出来るようになる水準にならなければ意味がない。
このようにインプットの根底を変えるような本です。
この本を読むことで真の学びでしか得られることのできない自己成長を実現できるでしょう。
本を読む所要時間目安
本を読む目安時間
- 読むスピードが早い人:4時間〜5時間
- 読むスピードが標準な人:5時間〜6時間
- 読むスピードがゆっくりな人:6時間〜7時間
こんな方にオススメの1冊
《こんな方にオススメ》
・真のインプット術を身に着けたい方
・これから効率よく知識を身に着けたい方
・大きな自己成長をしたい方
樺沢さんの圧倒的な知識の元、インプットについて具体的な研究内容に裏付けされた知識が記載されているのがこの本です!
樺沢さん自体が各種SNS等で膨大なアウトプットしているので、信頼できる点も当本の魅力です。
この本は本を読むための本、いわば本を読むことの教科書とも言えるでしょう。
インプットの仕方は様々ですが、圧倒的にインプットする際に活用される"本"をベースに書かれています。
そのため読んだその日から、真のインプット術を実践することが出来ます。
学びに年齢制限はない
この本は若年層から高齢層まで、全ての年代で活用することで来ます。
この本を手に取る方は、学びたいという意欲や知見を広げたいという意識の高さがあると思います。
そもそもその意識の高さがある時点でほかの人たちより一歩先に出ていますが、この本を読むことで更にその先のステージへ向かうことが出来ます。
当本ではインプットを行うために一番大切なのは「アウトプット」をセットで行うことだと説いています。
本を読んで終わり、セミナーに参加して終わりではありません。
その後人に説明する、話す、まとめる、発信するなどアウトプットに非常に大きな意味を見出しています。
人に何かを教えると自分も教える内容をまとめることが出来るので、いい学びになると感じたことはないでしょうか。
人に教える、話す、発信するとなるとプレッシャーがかかるので、より細かくより注意深くインプットしようとします。
人にアウトプットするという適度なプレッシャーや緊張感が、インプットを最大化させてくれるのです。
いくら知っていても、それを使えなければ知っているだけで終わってしまいます。
知識は知って終わりなのではなく、活用するために存在するのです!
この本を通して学べる事・関戸 凛(管理人)の個人的感想
本書で特に学んだことは、「インプットとはアウトプットできるレベルで行わないと意味がない」ということです。
本をたくさん読み、セミナーを多く受講し、人一倍メモを取っていたとしても頭に残っていなければ意味がないのです。
本を1冊読んでも具体的な内容を全然思い出せないことに薄々気づいていながらも、読むことに意義があると言い聞かせていた自分にとっては寝耳に水の内容でした!
AZ(アウトプット前提)で本を読む
本書では、本を読む方法として「アウトプット前提で読む(本書では略してAZ)」ことを大きくお勧めしています。
人に話すことやブログで発信することを前提として本を読むことで、インプットの効率は飛躍的に高まります。
実際自分もこうしてブログへの発信をしているのですが、知っていることや学んだことを文字に起こし読んでもらおうとすると嫌でも内容が頭に残ります。
話を聞いた人は新しいことを知って喜びますし、自分も学んだことを脳に定着させることが出来るので一石二鳥ですね!
本を読んだ後話すのは知人や家族、SNSなどでも問題ありません。
少しでもいいので自分が一番印象に残ったことや、学んだことをアウトプットするとインプット効率が高まるでしょう。
本を読むときは量よりも質
また本を読むインプットで重要なことは、「10冊の本を浅く読むよりも3冊の本を深く読む」です。
アウトプット前提で読むと自分が何を発信しようか、話すネタにしようか考えながら読むこととなります。
すると集中して理解しながら読もうとするので頭に入ってくるのですが、情報が多すぎてどれをピックアップしたらいいか分からないという現象が起こります。
そこで大切なのは、全ての情報をインプットするのではなく本当に重要な少しだけ確実にインプットする ということです。
《本を読むうえで重要な事》
本当に必要な情報以外は、捨てる勇気を!
1冊の本からは、自分が心を打たれた3つの事だけ学べばよい
引用:インプット大全
1冊の本をすべて丸暗記して、説明できるようになれとは言いません。
1冊の本からは、本当に自分が必要な3つの情報だけインプットできれば十分なのです。
そしてその3つの内容は確実にインプットするため、アウトプットを行い自分の情報にしていくことが大切です。
コロンビア大学の研究から、インプットを最大化させるインプットとアウトプットの割合は下記であると発表されました。
《コロンビア大学の研究》
『インプット3:アウトプット7』
これがインプット効率が最もよかった割合である
つまり、インプットよりもアウトプットの方が重要なのです!
7のアウトプットを行うことで、3のインプットが強固なものになります。
実際アウトプットをしていると、自分がインプットした内容のほんの少ししか出来ないものです。
インプットをしアウトプットできたものが、真のインプットの内容として自分のものに出来るわけですね!
少し面倒にも思えますが、この手順を踏むとインプットの質が大きく変わります。
是非試してください!
まとめ
今回は『学び効率が最大化するインプット大全』について見てきました!
これまで自分がしてきたインプットの内容が、劇的に変わる1冊です。
インプットをするためにアウトプットをするのは一見遠回りをしているようですが、その手順を踏むことで本当の意味で自分の身に着けることが出来ます。
気になる方はチェックしてみてください!