ANAが第3四半期(10月~12月)の決算を発表しました。第3四半期累計の売り上げは、約7,380億円。
営業利益は1,158億円となりました。
第三四半期である10月~12月には日本国内の人の動きも回復しており、コロナウイルスの流行も限定的であったため、売り上げが増加傾向にありました。
2020年同期間の売上高は5,276億円だったことから、大幅に売り上げが増加したことが分かります。
ではコロナウイルスが大きく流行している中、航空会社はどう売り上げを伸ばしているのでしょうか。飛行機を利用する方は増えているのでしょうか。
ANAはどのように売り上げを上げているの?
第三四半期はコロナウイルスの影響をうけていましたが、旅客需要が増加しただけでなく
貨物事業が好調のため、貨物を積極的に取り込むことで貨物収入が過去最高となりました。
その影響もあり、売上高は前年同期を上回ることができました。
貨物については経済が徐々に回復していることにより、需要が活発化していました。
また海上輸送の混雑による航空へのシフトもプラスに働きました。
運ぶ品物は自動車部品や半導体・電子機器、ワクチン等の医療機器などの小物輸送が主であり、ワクチンや半導体の需要が増えたことにより貨物の需要も伸びていました。
では貨物が好調とのことでしたが、旅客のほうはどうなのでしょうか。
旅客の収入は増えているの?
では旅客の動きはどうなっているのでしょうか。全第三四半期(2020年)と比較してみてみましょう。
《国際線》
旅客売り上げ 2020年:323億円⇒2021年:482億円
旅客数 2020年:320,846人⇒2021年:549,327人
《国内線》
旅客売り上げ 2020年:1,563億円⇒2021年:2,066億円
旅客数 2020年:9,906,904人⇒2021年:13,198,178人
2020年と比較した際、国際線は約1.5倍。国内線は1.3倍の売り上げとなっています。
2020年と比較した際、コロナウイルスの流行波が出ており、海外赴任や帰任などビジネスで利用する方が多くなりました。
旅行客も徐々にではなりますが、増えていることが分かりました。
貨物・旅客両事業の好調により、8四半期ぶりに黒字に転じました。
今後の航空業について
旅客業の売り上げはコロナ前と比較した際著しく減っています。またオミクロン株の流行により日本は海外からの受け入れを止めました。そうすると人の動きは一気に制限されてしまいます。今後もこのような状況は続くと考えられ、安定しないことが予想されます。
しかし貨物の方は好調であることから、今後も貨物領域の拡大が見込まれます。