2月7日(月)〜2月10日(木)までの日経平均株価について、
2月7日は前週より株価を落とした形でスタートし8日は値動きの少ない相場となりました。
2月9,10日で株価は上昇。2月10日(木)の日経平均株価の終値は、27,696円と週の始まりの27,327円を大きく上回り取引を終えました。
2月11日(金)は建国記念日で祝日となる為、取引は行われていません。
日経平均プロファイルより引用
では細かく1週間の流れを見ていきましょう。
2月7日(月)前週と比較し下落
2月7日(月)午前の終値は27,203円と前週より235円安く取引を終えました。
理由としてはアメリカのFRBが金融の引き締めに早めに動くとの見方が強まり、金利の上昇を警戒した売りが大きく発生しました。
午後の終値は27,248円と午前より約40円上昇し取引を終えました。
1日を通してアメリカの金融引き締めへの警戒感が強まり、売りが強まった形となりました。
しかし春節(旧正月)明けの中国の株価が上昇したこともあり、大きく相場が下落することはありませんでした。
アメリカの金融引き締めにより大きく影響を受ける株は、高PER(株価収益率)のハイテク株を中心としたグロース(成長)株です。高PERで成長株は現在波に乗っている株であり実力以上に株価が上がっている傾向があります。
その為ハイリスクハイリターンな株であり、金融引き締めにより金利が上昇すると利益に対しての株価がより割高と判断され売られやすくなるのです。
2月9日(水)株価上昇
2月9日(水)の日経平均株価は前日比295円プラスの27,579円で着地しました。
金利上昇に対して強い相場を見せるアメリカ市場と、日本企業の好決算の内容が株価上昇に結びつかせませた。
アメリカ株については売りが大きく入っていたハイテク株の業績が悪くなく、買いの動きがありました。また金利上昇を見越して金融株の買いも入りました。
日経平均株価について日本を代表するトヨタ自動車の決算がありました。
半導体不足の懸念はありますが前期の純利益を大幅に上回る好内容であり、あまり株価は上がりませんでしたが下落を免れました。
またソフトバンクグループも堅調な決算内容であり、決算発表後約5%買われ日経平均株価を上げる働きをしました。
その他日産自動車やJEFなども今季の純利益の予想を引き上げたことにより
株価が上昇しました。
2月7日〜2月10日 日経平均株価まとめ
アメリカの金利上昇を警戒する動きが強い中、好内容の決算企業が多く株価を押し上げる展開となりました。またアメリカの市場自体も上昇していることもあり、投資家の心理が強気に働いたと考えられます。
現在決算や利上げなどにより相場が不安定な状況があり、売りと買いを繰り返し相場が上下する傾向が強くあります。
その為少しでもプラス、マイナスの材料が出た際に相場への影響が出やすい状況であり次週についても引き続き不安定な状態が続くと思われます。