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「中国がビットコインを厳しく規制するのはなぜ?」
仮想通貨の中で最も認知度が高い、ビットコイン。
ビットコインの始まりは、2008年にビットコインに関する論文が発表されたことでした。
その後ビットコインを筆頭に、仮想通貨は瞬く間に世界中へ浸透しました。
仮想通貨は新しい通貨のため、各国は仮想通貨に対する規制や法整備を迫られる状態となりました。
その中でビットコインに対し厳しい規制を行ったのが、「中国」です。
中国は国内でのビットコイン取引を禁止するという、他国では見られない厳しい規制をしています。
ではなぜ中国はビットコインを規制するのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
ビットコインから完全撤退した中国
中国のビットコイン取引量やマイニング量は、世界の中でも高い水準にありました。
中国は人口も多く、ビットコインに与える影響も大きくありました。
しかしビットコインの世界的普及に伴い、中国では規制が徐々に強化されました。
そして2021年9月、中国ではビットコイン取引を完全に禁止する発表をしました。
2022年現在も中国ではビットコイン取引が禁止されており、中国ではビットコインを購入できません。
なぜ中国はビットコインを規制?
中央集権型の中国
ではなぜ中国はビットコインを規制しているのでしょうか。
様々な要因があると思いますが、もっとも大きいのは中国の政治体制です。
中国は1局集中の中央集権の色が強いです。
政府が持っている力が非常に強く、中国を強くするため企業も中国政府に従います。
この政治体制とビットコイン、どのような関係があるのでしょうか。
中央で管理しないビットコイン
ビットコインは管理している機関がない通貨です。
2008年に提唱された論文を基に、ブロックチェーンというシステムを使用し管理しています。
相互に監視するこのシステムには、中央で管理する機関がない為国の影響を受けません。
全世界共通のこのシステムですが、中国では管理できない通貨を危険視しました。
中央で管理することで国を強くしてきた中国と、中央で管理しないビットコインとは相反するものだったのです。
ビットコインを使用した不正などが起こった場合、中国政府の影響力がビットコイン及びにくい為、取引全面禁止に踏み切りました。
中国が全面禁止にしたことによるビットコインへの影響
では中国が取引を全面禁止したことによる影響は、どのように起こったのでしょうか。
中国は完全に規制するまでは、徐々に規制を強化しました。
中国はビットコインの取引量が大きかったため、市場に与える影響力も非常に大きいものでした。
そのため規制強化が発表されるたびにビットコインは暴落。
中国の規制発表はビットコインにとって、マイナスの影響を与えていました。
しかし2019年、ついに中国はビットコイン取引の全面禁止を発表。
もちろんビットコインは暴落。最後のとどめを刺された状態となりました。
中国によるビットコインへの影響
2019年に中国で全面禁止されたビットコイン。
中国が完全撤退したことは、ビットコインにとって大きな影響を与えました。
中国の度重なる規制や撤退の際、ビットコインの価格は下落しました。
しかし完全撤退した今、中国の影響は非常に弱くなっています。
取引があったからこそ、規制のたびに取引減少から下落の可能性が考えられ、売りが優勢となりました。
しかし完全撤退したので、中国のさらなる規制は考えられません。
そのためビットコインが下落する要因の1つが減ったとも考えることが出来ます。
ここがポイント
完全撤退した中国の影響は、非常に小さくなってきている
今後の中国と仮想通貨
では今後中国は仮想通貨をどのように考えるのでしょうか。
中国はビットコインの規制をしましたが、仮想通貨自体から撤退したわけではありません。
撤退した要因は、自国で管理が出来ない点でした。
そのため今後は自国で仮想通貨を作り、その仮想通貨を運用していくと考えられます。
ビットコインに使用されているブロックチェーンの技術は最先端であり、中国としても仮想通貨の使用については前向きな姿勢です。
国が管理する仮想通貨の普及が始まるのも、遠くない将来なのかもしれません。
まとめ
中国のビットコイン撤退は、世界に大きなインパクトを与えました。
しかし完全撤退した今、中国がビットコインに与える影響は小さいです。
しかし中国は仮想通貨業界から完全撤退したわけではなく、中国が管理する仮想通貨の開発を推進しています。
管理する機関がないのが特徴だったビットコインなどの仮想通貨ですが、国が管理する仮想通貨をアメリカや中国が出す可能性が大きいです。
各国の仮想通貨に対する規制や推進なども、注目すべきポイントの1つですね。