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2021年出版 上岡正明さん著の「勝てる投資家は、「これ」しかやらない」のレビューです!
題名 :勝てる投資家は、「これ」しかやらない
副題 :たった3日で株ビギナーから、「永久億り人」になれる鬼の鉄則
著者 :上岡 正明
出版社:PHP研究所
出版日:2021年12月
ページ:245ページ
1分で分かる本の内容について
この本は「投資で勝つ鉄則」について説明しています。
この本の最大のポイントは、"まぐれではなく、再現性のある株式投資"を解説した点です。
宝くじや競馬のようにたまたま勝つのではなく、勝ちを何度でも作り出せる方法に焦点を絞っています。
≪この本で解説されている内容≫
- 成功も失敗も再現性がある
- 億り人になるための条件
- 投資は忙しくても勝つことが出来る
- 大暴落にも法則性がある
- 勝つために必要な「しくじりメモ」
株式投資に挑戦したものの、うまく利益を出せず辞めてしまったという人は多くいます。
結局損をするだけで、株が上がるかどうかは運だと考えている方もいるでしょう。
当書では株式投資は運ではなく、勝つための「法則性」があると説いています。
株式投資で勝つか負けるかは、自分自身でコントロールすることが出来るということです!
そして勝つための法則とは、「勝ちを再現する事」です。
株式投資は不規則にチャートが動いているのではなく、規則性をもって動いているため勝ち続けることは可能なのです!
ポイント
株式投資で利益を出せるかどうかは、運ではなく自分にかかっている
本の構成は以下のようになっています。
≪本書の構成≫
第1章 投資マインドを爆速で身につけよ
第2章 株式投資は最初の準備が9割
第3章 株で勝ち続ける投資家の神・共通点
第4章 初心者~中級者必読!
第5章 科学的に正しい「億り人への方程式」
第6章 勝負を分ける「買いと売り」の全技法
第7章 欲望をコントロールする者だけが投資を制する
終章 免許皆伝! 勝つ投資家になるための「鬼の鉄則」集
結論から言います。
本書では勝つための法則はあると伝えていますが、具体的な細かい内容まではそこまで書かれていません!
「それじゃあ意味ないよ。。」と思う方もいると思いますが、法則は自分で見つけてこそ本当の真価を発揮するということです。
なぜ勝つための法則を一律で言葉に出来ないかというと、その時々の知識や経験、感情や性格、市場の状況など全てが違うからです。
株式投資では全く同じ状況が二度作られることはなく、その時々の状況に応じて臨機応変な対応を行う必要があります。
だからこそ様々なテクニックはありますが、最終的には「自分だけの法則」が役立つのです。
もちろん具体的な株の売買テクニックが記載されていないわけではありません。
- RSIを使った「買われすぎ」「売られすぎの判断」
- 「収益性」「確実性」「持続性」に注目したファンダメンタルズ分析
- プロも必ず使う手法「試し玉」
難しいテクニックや小手先の知識は必要ない。
基本に忠実であり、「安く買って高く売る」を実践することが一番の近道だと話しています。
まずは勝つために必要なシンプルな内容から見直してみましょう!
利益を出す鉄則は「安く買って高く売る」
株の売買やってみたけど、全然勝てない、、、
自分に投資の才能はないのかと思った方も多いと思いますが、安心してください。
株式投資を行い、全然儲からないなと感じた方は多いと思います。
実際個人投資家の8割は、株式投資で損をしているようです。
含み損が増えていくとなかなか売ることが出来ず、結果塩付の銘柄ばかり。。という経験もあるでしょう。
安心してください。株式投資をする以上、誰でも損はするものです!
プロでも損は出しますし、勝率100%なんてことはありません。
それでも利益を出せるのは、損の出し方(損切り)が上手だからです。
誰でも最初は失敗したり、損をするものです。
経験を積むことで、だんだん利益を出せるようになると筆者は話しています。
一度諦めたり遠ざかっていた株式投資、もう一度始めるきっかけとなる一冊です。
本を読む所要時間目安
本を読む目安時間
- 読むスピードが早い人:3時間〜4時間
- 読むスピードが標準な人:4時間〜5時間
- 読むスピードがゆっくりな人:5時間〜6時間
こんな方にオススメの1冊
《こんな方にオススメ》
・株式投資の勝つ法則を知りたい方
・株式投資で勝てるマインドを身に着けたい方
・プロ投資家の考え方を勉強したい方
株式投資で勝つために必要な内容を揃えた、株式投資の知識をぎゅっと詰め込んだ一冊です。
知識と経験を用いて、株式投資で勝つための方法を記載しています。
本書の大きな特徴は"読者が実際に投資した時のことを想定して株式投資の内容がかかれている点"です。
あなたが実際に株式投資をした際に、やっておいた方がいいこと、意識すべきことが記されています。
人と違う道を行ってこそ、美味しい蜜がある
株式投資に勝つためには、人と違うことをしないと利益を出すことは出来ません。
他人が見向きもしない時に買って、他人が株を買ってる時に売ることで利益を出すことが出来る。
他人と同じ動きをしてしまうと、8割の損する側になってしまう。
人は合理的な生き物ではなく、時には感情に大きく左右され判断を間違えてしまうこともあります。
自分の大切な資産が増えるか減るかの局面では、自分の感情によって合理的な判断が出来ないことが多々あります。
損が出すぎて正常な判断が出来なくなる時にこそ、感情に左右されないことが勝つための方法です。
メンタル面も株式投資の勝敗に大きく関わっていると、筆者は強く主張しています。
メンタル状態を強く正常に保っておくことで、合理的な判断ができ株で勝ちやすくなります。
本書では株式投資を通じてメンタル面の話も、詳しく行っています。
ここがポイント
株式投資には、強いメンタルも必要
この本を通して学べる事・関戸 凛(管理人)の個人的感想
本書では主に株式投資で勝つ鉄則、「再現性」を重視した内容を記載しています。
私が知らなかった知識について、感想を述べていこうと思います!
再現性① セクターチェンジという考え方
再現性を重視するので、特別イレギュラーな点に目を向けるのではなく波や周期を見つけていきます。
その中の1つとして、セクターチェンジという周期に着目しています。
セクターチェンジとは銘柄の関連性に目を向け、株価が上がる流れを示したものです。
簡単に言うとある一つの業界が盛り上がり株価が上がると、それに関連する業界も業績が良くなり株価が上がるということです。
この流れを掴むことにより、再現性高く株価の動きを予測することが出来ます。
≪業界の循環例≫
・銀行株が上がる⇒同じ金融セクターの証券株が上がりやすい
・海運株が上がる⇒運ぶ材料となる鉄鋼株や石油株が上がりやすい
・○○ショックによる暴落⇒大手スーパーやホームセンターなどの消費株が上がりやすい⇒売られている日常品の株が上がりやすい
この循環に順番に投資を行うことにより、それぞれの業界で利益を出すことが出来ると話しています。
これらの循環は日々意識することが大切であり、関連性などに常に着目しながらチャートを見て売買することをオススメしています。
"再現性"を重視した投資ならではの考え方であり、ファンダメンタルズ分析に近いため具体的にどの数値がどれくらいまで上がったらなのかは分かりませんが、利益を出す選択肢として持っておくと強いですね。
ここがポイント
国債は銀行預金よりも効率がいい資産運用方法!
再現性② 上値抵抗線と下値支持線
①がファンダメンタルズ分析だったので、②はテクニカル分析の内容をご紹介します。
皆さんご存じのとおり、株価には必ず波があり上下を繰り返して動いていきます。
1直線の株価を見たことがないように、売買を繰り返しギザギザなグラフを形成しながら動いていきます。
このグラフにも法則性があり、それが"上値抵抗線"と"下値支持線"です。
知っている方も多いかもしれませんが、改めて実際のグラフを見ながら確認してみましょう。
スバルの株価では、上のラインである上値抵抗線と下のラインである下値支持線を上下に動いています。
下値支持線で購入し、上値抵抗線で売ることを繰り返せばしっかり利益を出すことが出来ます。
チャートを見て法則性を見つけるのも1つのポイントですね!
しかしこの法則性は永遠ではないので、下値支持線を破って株価が下がり始めることがあればすぐに損切りをしましょう。
再現性③ 自分のシナリオを明確にする
株式投資で最も難しいのは売りのタイミングと言われますが、筆者は下記のような場合売りを行うと話しています。
《著者の株を売るタイミング3選》
・ボックス相場を突き抜ける手前
・前回の一番天井付近
・株価が2倍になった時
上記の"内容"は大きく重要ではありません。売るタイミングは人それぞれでもいいのです。
必要なことは利益確定のタイミングも、言語化し自分でシナリオを持っておくことです。
このように自分で決めておくことで、結局売れず株価が下がってしまうという事態を防ぐことが出来ます。
再現性を重視しつつ、最終的にはやはり自分だけの法則を手に入れることが重要なのです。
まとめ
今回は『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』について見てきました!
投資をする上でのメンタル、再現性について学びたい人にオススメです。
結局「これ!」なんて具体的な必勝法はありませんが(あればみんな億万長者!)、自分だけの「これ」を見つける手助けとなる1冊です。
株式投資を上達するステップとして、ぜひ活用してみてください!